異星人(ラン)

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異星人(ラン)

新之助は、横浜のドンさんに聞いて、夜中に丘の上で夜空を見ていた。 ドンさんが言うには、今夜は流星群が見えると、、、 新之助は、ドンさんに貰った望遠鏡で星たちを見ていたら、なんと、、 流れ星が、一つ、二つ、、と降ってくる。 ドンさんが言うとおり、夜空いっぱいの流星群であった。 「なんて綺麗なんだろう、、」 その美しさに新之助は、我を忘れて眺めていたのであります。 新之助が言うドンさんとは、、 横浜の異人館のドン・タコスである。 オランダ人と聞いていたが、実はスペイン人であった。 この江戸時代は、白人を見れば皆オランダ人と思っているのである。
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