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裁かれるべき者達
「ここか…」
私たちは昔のクラスメイトと思われる者からの招待状を手に。
夕闇の中を切り裂くような光を放つ屋敷に到着した。
「おい、ホントにあいつの家…だよな…?」
そびえ立つ洋館にただただ目を見張る私たち。
「とりあえず入ろうか。」
必死で場を和ませようとしたが、声が震えた。
「帰る…?」
誰かが小声で言った瞬間、ドアが開いた。
「なんだ。いたの。はいんなよ。」
…紛れもない。あいつだ。
「い、いつの間にかこんな金持ちになったんだな。お前。」
「…みんな、顔が真っ青だよ。どうしたの?」
「な、なんでもない」
「ふーん。」
そうして苦笑しながら大きな玄関に足を踏み入れる私たち4人を横目に、
「…裁きを始めよう…。」
そんな声が聞こえた気がした。
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