凪と晴海

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凪と晴海

Side 晴海 「あっ…ン…」 揺さぶられ、声が出る。 直樹とのセックスは心地いい。 優しく、少しだけ意地悪に抱いてくれる。 乱暴にされることはない。 「あ、やだ…」 「やだ、じゃない。いい、だろ。」 ベッドに押し倒される形で突かれ、胸の先端を摘ままれる。 何も考えられない。 …違う。 考えたくない。 「あ、あぁ…前も触って…」 「これでイッてみてよ?」 「…無理…だから…。お願い…」 ふふっ、可愛いね、と言いながら直樹は胸の飾りを爪で弾く。 「あんっ」 …お願い… もう一度囁く。 直樹は晴海の言葉を無視して指で胸の先端を潰す。 胸も気持ちイイのだけれど…やっぱり刺激が足りない。イケなくて視界が涙でぼやける。 「ごめんね。意地悪して」 意地悪したなんて少しも思ってないくせに…。 竿をゆるゆると上下され快感に眉尻が下がる。 「ん…あっ…」 気持ちイイ…。 このまま鈴口も攻めて欲しいと思ったとたん、直樹の手が止まる。 「…?」 「自分でドーゾ」 あとちょっとなのに…。やっぱり意地悪だ。 仕方なく自分の手で竿を扱きながら先端をいじる。 「ん…ふっ」 まだ後ろだけではうまくイケない。イケなくて少し辛い時がある。だって直樹とのセックスはまだ2回目なのだ。 …でも、やっとイケる。 涙を溢しながら、晴海は自身から熱い白濁を放った。
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