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side 凪
「やるんだろ?」
「…」
俺は目の前にいる小柄な男にそう言った。
男と言っても、拓己はそこら辺にいる女子よりも華奢で美人だ。
染めている訳ではないのに明るい色の髪、利発そうな大きな瞳。
目の色も髪と同じ明るい茶色をしている。
俺はちゅっと拓己の髪にキスを落とし、自分の制服のボタンに指をかけた。
拓己はうっすら頬をピンク色に染め俺から視線を外して制服を脱いでいる。これはいわゆるセフレってやつだよな。
全裸になり、ぼんやりと考えながら拓己をベッドに組み敷いた。
瞼から首筋にかけて唇でなぞった後、左手で胸の先端を摘まむ。
「んっ…ぅん」
反対側は乳輪ごと口に含み舐めて吸い上げた。
「はぁ…あ…あん」
拓己は目をぎゅっと閉じて快感を我慢している。
だがそう思っているのは本人だけで、感じているのはバレバレだ。
「ヤバイ位感じてるね」
「…ん、違う…ん」
…嘘。
拓己は軽く仰け反りながら息を詰めている。
素直にさせるために軽く歯をたてた。
「あん!」
声をあげる拓己の中心からは密が溢れだし、そっと掬って塗り込むように扱きはじめると、拓己の腰が揺れる。
「あ…、やぁ……ん…」
俺は拓己の男としては細すぎる腰を反対側の手でつぅっとたどり、そのままピンク色の後孔の入口を撫でた。
「…んっ…」
「ゃあん…」
目を潤ませて泣く寸前になってる。
「嫌じゃないでしょ?ちゃんと言わないとおあずけだよ?」
「…あっ…」
人差し指でつついてみる。
「…もぅ!早くしてよぉ…」
「ん?」
「…後ろもいじって…」
…涙声になってきた。
拓己は我慢がきかないからすぐに陥落する。
こんなところは可愛いと思う。
ジェルを手にとり、指に纏わせてつぷっと入れる。
ゆるゆると抜き差しを繰り返しながら拓己の顔をみると、手の甲を口に当てて快感に悶えている。
(今さら声を殺しても意味ないんじゃ…)
さらに指を増やして粘膜を刺激する。
ある場所で拓己の体がびくんと跳ねた。
そこに触れないギリギリのラインまで指を近づけては遠ざける。
「ん~…うぅ…もう、早くぅ…」
「早く?何?」
「や…、言わな…い、ん…」
「このままでいいの?」
「…やだぁ」
拓己の目から涙が落ちた。苛めすぎたかな。
拓己の両足を折り曲げて秘部を露わにし、顔を見ながら拓己の中にゆっくりと挿入して馴染むまでぎゅっと抱きしめる。
「ん…」
拓己が俺を締め付ける。
「気持ちいいんだ?」
「…」
「良くない?」
「…いいから、動いてよぉ」
「はいはい」
俺はゆっくりと焦らしながら拓己を突き上げた。
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