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………コールドブレード「斑鳩」。
それは、かつて旧ジオン軍が開発した、MS用の格闘戦用武装・コールドブレードを祖とする。
刀身を超低温で包む事で、硬度を倍増させ、切れ味を保ったまま戦闘を続行させる、日本刀型の実体剣。
ジオンの開発した「イフリート・ナハト」や、連邦の「フルアーマーストライカーカスタム」が装備していたとされる。
ビーム兵器が流通している今では、はっきり言って時代遅れの武装。
だが、ガンダリウムγを素材とした故の剛性と、製作を担当した技術屋集団「地這衆」の職人の技。
そこに、月の忍者としての実力が加われば………?
「あ、れ、?」
ずばぁ。
その一刃いちじんは、ガンダリウムγで構成されたバケガニ・バーザムを、超硬スチール合金製の背部ユニットごと、頭から真っ二つに切り裂いた。
「一の型………雷光斬」
機体諸共真っ二つにされたガニメデスの視界が、ずるりとずれる。
自らの死を自覚した瞬間、バケガニ・バーザムの全身のエネルギーが、両断された事により暴走する。
そして。
KABOOM!!
轟音と共に、バケガニ・バーザムはその主諸共爆発四散。
少年の身体を貪り、利用し、暴利を楽しんでいた魔女の、あまりにもあっけなく、そして壮絶な最後であった。
………この時、スタジアムの崩壊からなんとか生き残った少年達は、破壊されたスタジアムの間から、それを見た。
自分達を救った、白き影忍の姿を。
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