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「強がるなよ。欲しいくせに」
止める暇なんてない。国生君が無駄にお綺麗な顔をそこに近付けて、何をされるかわからないほど初でもないのに、止められなかった。
「ひ、あっ! それっ! やめっ!」
指以上の刺激が背中を駆け上る。前の彼氏はさせるばっかりで、好んでしなかったことを国生君は平然とする。
それが嬉しいようで、怖い。だって、気持ち良い。あの時はイくなんて知らなかった。結局、一度もイケないまま消滅した。けど、今は未知の感覚が近づいてるのがわかる。大きな波が怖い。飲まれたらもう戻れなくなる気がするから。
「わかっ、から、も、もぉっ……あぁっ!」
国生君は本気なんだ。それを認めれば終わると思ったのに、もう一本指が入ってきて余計に掻き乱される。
「嘘吐き。もっと本気で俺を欲しがれよ」
乱暴な言葉にさえ体が震える。
そこからの国生君は容赦なかった。指と舌で、あっという間に高められた。何回イカされたかわからない。まるで拷問みたいだったけど、自分から求めることなんてできなかった。
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