535人が本棚に入れています
本棚に追加
「んっ……」
私の中を散々掻き回した指が抜かれて、ほっとしたような、物足りないような気持ちになったのも束の間だった。
国生君が何かを探してる。それが何なのかは聞くまでもないのかもしれなかった。
「見てよ。先輩のせいでこんなになっちゃった」
「あ……」
見せつけられるソレ、ぶるっと体が震える。
大きい。一人しか知らないし、あれが普通だと思ってたけど、そうじゃないのかもしれない。
確かに目の前にいるのにコラージュなんじゃないかって思うくらい普段の国生君のイメージと結びつかない。
「こくしょ、くん……」
普段は性欲がないような省エネぶりなのに、何なんだろう?
完璧なイケメンなのにエッチが上手くてアレが大きいとか設定盛りすぎてない?
「早く挿れたい」
初めてじゃないけど、このまましちゃっていいのか迷いが生まれる。
なのに、手早く避妊具を付けた国生君はやる気満々。先端を擦り付けてくる。
「待っ……」
「待たない」
心の準備なんてできてない。初めてじゃないけど、でも、そんな軽い気持ちでできないのに、国生君は待ってくれない。ぐっと先端が押し込まれた。
「っ、ぅ、ぁ、ああっ!」
圧倒的な質量に押し広げられて、痛くはないけど、苦しい。それなのに、国生君はぐんぐん中に入ってくる。
今までにないくらいにイカされて濡れてるせいでどんどん飲み込んでしまう。
「っ、はっ……!」
奥に行き当たった衝撃に息ができなくなるんじゃないかって思った。何なのこれ。少し苦しいのに、気持ちいい。
「あー……きっつ」
顔に似合わずって言うか、省エネなくせにとんでもない凶器持ってたくせに国生君まで苦しそうとか何なの? それが色っぽいとかイケメン怖い。
まさか面倒臭がってたのも演技? 計算? どこからどこまで? 全部?
最初のコメントを投稿しよう!