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「は……あぁっ! ゃあんっ!」
奥まで入ってきたのも衝撃だったのに、抜けていくのさえ凄い。それなのに、また押し込まれて抜かれるのが凄い。何て言うか凄い。言葉にならない。
前にした時、現実はこんなもんかって思ってたのに全然違う。私が知ってるセックスと違う。声が勝手に止まらなくなる。そして、奥から溢れてくるものも止まらない。そのせいで国生君の動きがスムーズになってるのを感じる。
「美穂、好き……すっげー好き……」
「ぁっ……っ、ひあっ!」
腰を動かしながら譫言みたいに国生君が言う。
何これ。何この熱量。デレなの?
その動きが少しずつ速くなってる気がして、それどころじゃないのに。
「あっ! ああぁんっ!」
気のせいじゃなかった。激しくなってる。
パンパンと音を立てて打ち付けられる度に考えられなくなる。あの国生君とこんなことしてるなんて信じられないけど、私の乏しい想像力ではここまでリアルなはずがない。
怖いくらいに気持ち良くて、まるで果てがないみたいにどんどん気持ち良くなる。
ううん、果てはあった。風船が膨らむのだって限界がある。
「ゃっ、あっ! イっちゃ……」
国生君のでイきそうになってる。膨らみきった風船が弾けそう。中でイクなんて今までなかったのに、その時が近付いてるのがわかる。
「俺も、イクから……一緒にっ!」
「あっ! あっ! いっ、ぁあああぁっ!」
ぐっと突き込まれて、ぎゅっと抱き締められて、体の奥でその脈動を感じた気がした。
一つになってる、そんな充足感を初めて感じた気がした。
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