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「だめっ、こくしょ、んぅっ!」
キスされながら服越しに先端を引っかかれるのがもどかしい。そこもアソコもジンジンする。必死に抵抗しても無駄だった。どこにそんな腕力隠してたんだろう?
「英音って呼んでって言ったのに」
拗ねたように言われるけど、もう可愛いなんて思えない。
ペットだった完全に手を噛まれてる。男――ううん、雄。
「何で……!」
「最初から狙ってたのに何でわかんないの?」
また乱暴にキスされてシャツのボタンを外されて下着までずらされるのはあっという間だった。
手馴れてるよね……? モテてたのは間違いないし、こうやっていつも連れ込んでるの?
だからって、何で私……?
「国生君が私なんかを……」
「勝手に決めつけんなよ」
国生君が怒ってる。ぞくっとした。
怖いって言うよりも、見たことのなかった後輩の顔に、秘められていた雄の顔に期待してるのかもしれない。
「実力行使するって言ったから。覚悟して」
――国生君は本気だ。
その目を見て逆らえないって思った。年下とかそんなの関係ない。草食動物って言うかむしろ草くらいに思ってたのに、食物連鎖の頂点に立つ王者の風格を持つとか反則すぎる。
そうして私はなす術もなく食べられるのだと悟った。
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