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「やっ……!」
膝裏に手が差し込まれて持ち上げられてスカートが捲れるのを気にする暇もなかった。次の瞬間にはビリッとストッキングが破かれて下着の上からそこに触れられて体がビクッとする。国生君がニヤッと笑う。
「こんなに湿らせて……体は期待してるくせに」
恥ずかしい格好させられたのも、そこを見られて触れられるのも恥ずかしいけど、濡れてることに気付かれたのが一番恥ずかしいかもしれない。
でも、さっきからずっと疼いていたから。
国生君のキスのせいでスイッチが入った私の体は大学を出てからそういうこともしてなかったのに、胸も触られて火が点いてた。だけど、素直に認めることなんてできなかった。
「してない……」
気丈な態度でいたかったのに、国生君の唇が三日月を描く。綺麗な形だなってぼんやり思った。そんな場合じゃないのに。
「ほんとに?」
嫌な予感がしたのに、どうすることもできなかった。
「っぁあ……っ!」
聞く耳を持ってくれなかった。国生君の指が、あの綺麗な神経質そうな指が中に入ってきた。痛くなんてないけど、久しぶりの刺激にそれだけでお腹の奥がきゅっとする。
期待以外の何物でもなくて、国生君がまた笑う。
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