ねぇ、言ってよ!

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「ねぇ、私のこと好き?」 単刀直入に聞くと 彼奴の肩が跳ね上がるのが分かった。 動揺しているらしい。 どっちの動揺? 浮気?私を怒らせたことに対して? 「いきなり何だし」 ぶっきらぼうに言うけどさらに怪しい! もしかして…本格的に私に飽きた? 「お前はどうなんだよ?」 逆に聞かれる。 「私は好きだけど」 これで言ってくれる? 「ふーん」 相槌を打ったきりスマホに戻ってしまった。 好きなら好きって言いなさいよ! 同じくらい言ってくれなきゃ 愛されているって感じない。 愛されていない宝石が いつまでも輝いていると限らないんだから。 心の中で叫んでみるけど当然ながら 相手に伝わることはない。 もー!いい! こうなったら不貞寝してやる。 あとで後悔したって知らないんだから! っと寝室に閉じこもって 布団をかぶっていたら いつのまにか寝てしまっていた。
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