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そんな父だが一応、母に告白らしきものはしたらしい。
そもそもこれを普通に子どもに話す母親もどうなのかと思うのだが。
母が語るにはこうだったらしい。
俺は美人な女は嫌いだ。
デブで
ブスで
チビが好きだ。
お前はチビじゃないが、
デブでブスだからいい。
……………
母に謝れ!!
それから母にも物申す!
なぜ、そんな男と結婚した!!
いや、結婚してくれなければ私は生まれていないわけだから、したのが間違いとか私には言い難いのだが……。
一連の流れを何度も聞かさ……聞いたのだが、どう考えてもそこから「よしっ!結婚しよう!」と、いう考えに及ばないだろう。
ある意味、母も変わり者だったがゆえにこの告白が成立したのだろう。
こんな恥ずかしいエピソードだが、母親にエッセイに書いてもいいかと聞くと軽く「使っていいよ」と許可が出たので使わせてもらった。
ちなみに母はストレスで仕事を辞めてからはぽちゃっとしてきてはいる。
だが、写真などを見る限り結婚当初はそこまで太っているとは言い難い。
そりゃあアイドルとかに比べたら太っているようには見えるよ。
だって平均より少し重いくらいなんだもの。
そういえば、だいたい想像がつくと思われる。
自己肯定感も低めのせいか、自分はブスと思い込んでいるようだが学生時代の話を聞くとそこそこ人気者のようでいうほどではないと思う。
そもそも母方の祖母から「雪兎は、小さいころのお母さんに本当にそっくり」と何度も言われてきたのでもし母がブスなら、私もそろってブスということになるのである。
決して美人とは言わないし、可愛いとも言い難いがブスとはなんぞと父親に物申したい。
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