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「凄いです! 片桐さんて写真の勉強されていた事あるんですか?」
「いえいえ、習ったりはした事ないです。趣味の一環でカメラを少しいじる位でしょうか」
片桐さん、やはり只者では、なさそうだ。
それに比べ、私の取り柄のなさったら。
彼といると自分の駄目さが際立つ気がしてならない。
・・・・・・叔母さん、何処から彼を見つけてきたの。
「スマホでも少し工夫すれば、それなりに見える写真が撮れますよ。良かったら今度お教えしましょうか」
「えっ、はいっ。是非!」
思わぬ提案に少し戸惑ってしまった。
彼にとっては仕事の一環だから、私が何も意識することないんだ。
「じゃ、今度時間がある時にでも練習してみましょう」
「お、お願いします」
片桐さんは素早く仕事モードに切り替わり、昼食の後片づけを始める。
コップに残っていた水をぐっと飲み干して、私も席を立った。
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