3人が本棚に入れています
本棚に追加
「……そう。騙したのね。主である私を」
そのアマビエの考えは、甘かった。
次の瞬間、女は急に立ち上がるや否やアマビエをボールのように思いきりキックし、川の中へ蹴落とした。
「なめんじゃねえよ妖怪の分際で! 人間様と対等に交渉できると思ったら大間違いだクソボケがっ!」
鬼の形相で川に向かって中指を立て、尚も女はまくし立てる。
「お前ら下等な妖怪は人間様にいいように使われる運命なんだよ! それがお前らにとっての存在意義であり幸せなの! 潔く妖怪に生まれた運命を受け入れなさい! きゃはははははは!」
最初のコメントを投稿しよう!