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羽の間
雨に濡れた植物の匂いから
離れていった大人が
正しくなった印象は
ベルトコンベアーに運ばれる缶詰
其れらの行き先は
半壊した理由(わけ)のフタつけ場
淡い夜に光がすーと飛び込む 仲間が次々に増えていく
挟まった都市はありのままのズレ
もう月明かりに期待しないで
挟まった都市はありのままのズレ
のんきに動画を見ている自分に呆れる
車で数時間かかる地は痛心外
起きてる災害はこっちを見ている毎回
あなたは神様ではないとついに叱咤
アテネから名古屋 薄く延びた液をすくう
使い方を学ばなければそれはただの毒になる
個人は個人にしか証明できないから
仮想人形にされた人にときどき直に刺す
一度落としたところにまた爆弾を落とす
種類が違うからと移りゆく時代を表現しても
二十数年しか生きていないから同じに見えて
訴えの叫びにペシミズムになって駅につく 既視感……
淡い夜に光がすーと飛び込む 仲間が次々に増えていく
挟まった都市はありのままのズレ
もう月明かりに期待しないで
挟まった都市はありのままのズレ
くらい光の中トンボがぶーんととぶ 奇想天外午前二時
センスとナンセンス その間にメス
ぎこちないから期待しないで
メロウな拙稿にレインボーを聯想
『mother』から
(macaroom――作詞:アサヒさん 作曲:アサヒさん)
詩から詩を作ってみたシリーズ11
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