わたしを悩ます子宮内膜症

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わたし達が住んでいる町は小さく、手術をするには別の町まで行かなければいけなかった。幸い、友だちがその町の出身だったので、友だちの実家に泊めてもらい、入院手続きなど全てをしてもらうことになった。入院前の検査や入院後の療養を含め、2週間は友だちの家に滞在する予定をたてた。主人は仕事を2週間も休めなかったため、心落ち着かなくわたしを見送ってくれた。 わたしにとって人生初の手術。インターネットで色々調べるとわたしがする腹鏡腔手術は簡単な手術で楽だと書いてあったので、軽く考えていた。海外にいてもインターネットのおかげで日本語での情報が入手できるのは本当にありがたい。手術の怖さよりも手術をしたら愛花に出会える確率が高くなるという期待でいっぱいだった。 夕方5時に入院。8人収容の大部屋で病院から与えられた服に着替えた。日本の相部屋とは異なり、煩雑にベッドが置かれており、間仕切りもカーテンもない。簡易ベッドもないので、付き添い人は丸椅子で寝ることになる。友人には申し訳ないので、付き添ってもらわず帰ってもらった。 午後7時に手術。手術室に運ばれたが看護婦や医師はテレビを見ながらおしゃべり。本当にここは手術室か?この人たちに任せていて大丈夫なのか?不安と怒りが込み上げてきた。医者に文句を言って機嫌を損ねられてしまったら困るので、おとなしく手術台の上で待つことにした。ずいぶん待ってから、麻酔医が現れた。
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