愛すべき花

わたしを悩ます子宮内膜症

人生初、しかも異国での手術までしたのだから、すぐに妊娠できるだろうと考えていたのに、なかなか妊娠できない。焦りも出てきて、海外での治療にストレスを感じ始めていた。妊娠なんてすぐできるよ、考え過ぎるのが逆に良くないんだよと言われるが、どうすればいいのか分からない。子供を見かけると、なんでわたしには子供がいないんだろうと暗い気持ちになり、時には友達の子どもを見るのも嫌で外出するのが辛くなっていった。

このままじゃいけないと思い、転院をし、信頼の出来る医師と出会えた。先生は妊娠していたが、何年も不妊に悩み、体外受精をしてやっと授かったと言っていた。わたしの辛さも理解してくれて、話をたくさん聞いてくれた。辛くて泣きだしたこともあるが、先生はハグをして慰めてくれた。幸い、子供を待ち望んでいる友人も周りに多かったので、いつもどうしたら妊娠できるのだろうかとか、悩み、愚痴など色々な話ができた。

転院先の先生には排卵誘発剤を薦められ、飲み始めた。それでも毎回結果は同じでステップアップを望んだが、不妊治療費は日本と比べ3倍位高い。それなら、金銭的ストレスや言葉の壁によるストレスがない日本で本格的に不妊治療を進めたいと思い、主人と話し合い、二人で日本へ引っ越すことに決めた。