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何度君に恋をしたことか。 何回君を見つめたか。 足繁く君のところへ通い、目を見る。 でも君の眼差しは他の子を見ていたね。 それを知ったときの絶望感。 心臓がギュッと押さえつけられ ひきつって、ちぎれてく。 よく「好きな人には幸せでいてほしい。」 なんて言葉を聞くけれど 好きな人が自分の傍で 笑っていてくれるほうが ずっといい。 話したこともない。 相手は私のことすら知らないかもしれない。 だけど私は今日も 君のお墓に花を生ける。 今からでも 私のことを知ってほしい。 “あの日”までに告白しなかった 自分を恨むけれど 勝手に死んでしまった 君もどうかしてる。 私も君も似た者同士。 今から行くからね。 こっちから 天国へ。 何回死んでも 何回転生しても 虫になっても 人になっても 天国へ足繁く通います。
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