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 学校の帰り、メバルは0点のテストをじっと見つめた。このまま自爆するか・・・。しかし、メバルには優しい母がいた。家に帰るとメバルは母にテストを見せた。そして、自分で間違ったところを一つ一つ見直していった。最後まで答えが埋まったころ、凪平が帰宅した。  フナは、寝室で凪平の着替えを手伝いながら、メバルがまた0点だったこと、さっきまで間違いを見直していたことを告げた。凪平はうなずくとお茶の間に向かった。 「メバル、テストを見せなさい」  メバルはテストを差し出すと、首をすくめ、リクガメの防御態勢になった。凪平は無言で書き直した答えを見た。 「書き直しても半分くらい間違ってるな・・・」 「え?父さん、カミナリ落とさないの?」
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