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「カミナリ?なんのことだ?それより、お前は問題の意味がわかって解いてるのか?」
「最小公約数・・・」
再び首をすくめ、アルマジロ並みの防御姿勢。
「ばか、それなら全部1だろう。それを言うなら最大公約数だ。どれ、貸してみろ」
「え、父さん、算数教えてくれるの?」
アルマジロが首を伸ばす。
「何言ってんだ。ワシは理科大の理学部数学科首席卒業だぞ!」
「知らなかった・・・」
超一流家電メーカー開発部長、バリバリの理系である。
「いいか、分数わかるな?」
「うん」
「大きい数字を分母にする、小さいのを分子にする。この問題は30と18だな。これを因数分解する」
「?」
「九九でどんどん小さくするんだ。素数ってわかるか?」
「えっと・・・」
「その数と1以外で割れない数だ。ほら、分子の18、偶数だからまず2で割って2X9、9は?」
「3X3」
「おお!正解、じゃあ18は?」
「2X3X3?」
「正解!天才だ!これが素因数分解だ。同じように分母も分解して、共通の数字は?」
「2と3?」
「そう、じゃあ公約数は?」
「2と3?」
「惜しい!も一つ?」
「あ!にさんがろくだね!」
「正解、じゃあ一番大きい公約数は?」
「6だ!」
「正解!通分で消える数字が最大公約数だ。よし、次は最小公倍数・・・」
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