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他人とあまり関わろうとしない私は
『他人に興味がない人』
と言われているが、厳密に言うと違う。
私は、
『人と繋がり過ぎる』
のが怖いのだ。
繋がれば繋がる程、失うときの悲しみは大きくなる。
「ただ気になっただけだよ」
「今まで散々星太の事 、相談しようとしても無視してきたアナタが?」
妻が私を睨む。
頼む、睨まないでくれ。 これは愛してるからなんだ。
愛してるからこそ、何も聞かないんだ。
聞きたくないんだ。
しかし私にそんな事を言う勇気はない。
「あぁ 気になっただけだ」
そう答えるしかなかった。
あくまで、『今までのイメージ』の私を演じるしかなかった。
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