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その日は朝から雨が降っていた。でも、ようやく止んだから、ステラを連れて散歩にでた。でも、雲行きはまだ怪しい。大きな黒いコウモリガサを念のために持って行った。
そろそろ散歩も終わろうというころ、ポツポツ雨が降り出した。ステラは小雨なんかあんまり気にならないみたいで、普通に歩いている。雨が少し強くなってきたから、ボタン式のコウモリガサをポンッて開いた。突然黒い大きなものが現れたのにびっくりして、ステラは1mくらい跳びはねて、固まった。もう、バケモノに出会ったみたいに目を見開いて、耳をピンと立てて、口は半開き。
これは傘。大丈夫、こうやって雨をよけるんだ。
雨が強くなってきたので、傘をいったん畳んで、ステラを抱っこした。まだぷるぷる震えている。そんなに怖かった?で、傘をボタンで開くと、またビクッ!驚いてパニックになる。傘にバチバチ当たる雨音も怖かったみたい。
仔犬にとっては、毎日が大冒険なんだね。
まあ、最初の雨の思い出は、こんな感じ・・・よくある話。
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