軽薄教師が美人ノンケ食い生徒に迫られてます

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 松浦は週末は家で過ごすことになった。  本当なら、今日は女と会って発散する筈だったのに、梨央に見られたせいで用心の為に断ったのだ。  金曜日の帰りによく行くイタリア料理店で、白ワインを一杯とエビとマッシュルームのアヒージョを食べた。  コンビニで買い物を済ませ家に戻るともう9時をまわっていた。  シャワーを浴びて、冷蔵庫から冷えたビールを取り出して半分位、缶のまま飲んだ。  煙草に火をつけて肺にたっぷり吸い込んだ。松浦は学校では喫煙はしない。学校には喫煙できる場所はないし吸いたいとも思わない。普段殆ど吸わないので体内にニコチンが入るとクラッと軽い目眩がする。きつく効きすぎる感じを愉しむ。煙を吐き出すと体に溜まった嫌な緊張や感情が無力化していく。  二本目のビールを開けてグラスに注いだ。  特売のミックスナッツを小皿に出してつまみにした。  松浦は週末だけ飲酒する。  飲んだ翌日は体型を気にして軽い筋トレとジョギングをするようにしている。  テレビをつけてぼんやりしているとスマートフォンが鳴った。 「うわー」  教頭からだった。  夜にかかってくる電話なんてろくな要件じゃない。 「もしもし…」  「お疲れ様です。松浦先生……」 「お疲れ様です」 「先生のクラスの秋元君が怪我をして病院に運ばれたと病院から私の方に連絡がありまして、彼のご家族に連絡がつかないので先生、行って頂けますか?」  今からかよ!と松浦は心の中で叫んだ。 「あの…怪我はひどいんでしょうか?」 「その辺も分からないので確認して来てください…病院は先生の家からも近いですし」 「……………………はい、分かりました」  そう言う他なかった。    (秋元梨央!!!!)   松浦は心底、腹を立てた。  よりによってあの秋元梨央の為に自分の家飲みを中断しなくてはならない事がムカつく。  家飲みになったのもあの秋元のせいだと言うのにだ。   松浦は上着を羽織り財布と鍵だけ持って部屋を出た。  
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