アッ・・無い!

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アッ・・無い!

ただい〜まぁ〜!! アレレ? お母ちゃんが居ない! 台所にも、居間にも・・居ない! ネェ・・チャコ姉・・お母ちゃんは? って・・ニャンコの、チャコ姉に聴いても、無駄かぁ〜! だいたい、チャコ姉は、相変わらず『ムス』って顔で、僕を見ている。 チャコ姉は僕が小さい時に来た、ミケのニャンコ、メスのお姉さんニャンコ! 僕が物心付いた時から、居るニャンコ! だから、僕のお姉さんニャンコなの! コタツ・・の上に、置き紙がありました。 『お母さんは、街にお買い物に行ってきます、コタツの上に、クッキーが、あります、お腹が減ったら、クッキーを食べて待って居てください。』 なんだよネェ・・クッキーかよ・・せめて、ケーキ・・それとも、おまんじゅう・・がいいのに! しょうがない・・クッキーでも、食べようっと!! ウッ?・・コタツの上だよネェ? 無いジャン? 居間を探したけど・・・無いジャンか!! またまた・・無駄だけど・・チャコ姉に、聴いたの! ネェ・・チャコ姉って・・・クッキー知らない? ・・・・! やはり、無駄だけど、もう一度、チャコ姉に聴いたんだ! ネェ、チャコ姉・・クッキーは? やはり、チャコ姉は『ムス』って顔してた! なんだよ・・お母ちゃんのヤツは! クッキー無いジャンか! チャコ姉は・・寒いのか・・コタツの縁にドッシリと伏せてます。 僕も・・寒いから・・コタツに入りました。 ・・ア〜お腹が減った! チャコ姉は僕がコタツに入っても・・動きません。 そうです、チャコ姉は僕を見下しています。 アンタは・・弟なの・・私はアンタのお姉さんなの! マァ・・こんな感じかなぁ〜! そんな事より・・お腹が減りました。 冷蔵庫には・・冷たい牛乳と、朝の残りの、お魚が置いてあります。 でも・・これって・・チャコ姉の夕飯になると思うんだよネェ!! お母ちゃん・・どこに、クッキーがあるんだよ!? 寒い、お腹は減った、チャコ姉は・・無愛想! ウン・・・アレレ・・?? チャコ姉の伏せて居るコタツ布団の上に、微かに・・何か、パラパラと散らばって居る! アレレ? もう一度良く見れば・・チャコ姉の口に・・何か細かい粉の様な物が付いて居る! さらに・・見れば、女のくせに・・立派な髭に、やはり細かい粉が付いて居る! あのサァ・・! チャコ姉サァ・・! 食べたでしょう・・! 僕のクッキーを! ネェ・・食べたでしょう! だから・・何ヨ、ええ、食べたわよ・・だいたい、アンタは私の弟でしょう、もう一度言うけど・・私はお姉さんなんだから、アンタが、まだオムツをしてる時から・・アンタは私の弟なの! アッ〜うるさい子! と、言ってるように、チャコ姉はコタツから、ノッソリと立ち上がって・・・! ほら・・一枚残しておいたから・・! チャコ姉のお腹の下に・・クッキーが1枚、チャコ姉の毛が付いたクッキーを僕にくれました。 ネェ・・私って・・とても優しいお姉さんでしょう! ケッ・・どうせ・・後のお楽しみにしていた、癖に、チャコ姉は! でも・・お腹の減った僕は・・優しいのか(?)わからないけど・・チャコ姉の毛だらけのクッキーを食べました。 もちろん・・毛を取ってサァ! チャコ姉は・・・確かに『ニヤリ』と笑ったんだよ!! こんな、お姉さんって・・どうよ???? ー食べたんだよネェ・・おわりー
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