16人が本棚に入れています
本棚に追加
俺流の戦い方!!
「おーいあんたら」
制服を着ていて良かった。組のやつから袴を着ていってくれと言われたが、無視して正解だった。しっかり敵意ムンムンにしてくれた。
「ンダゴラァ!邪魔すんなや!」
15の方が殴りにかかってきた。そいつの勢いを利用し、思いっきり転ばせてやった。
「調子乗んなよこのやろう!」
もう一人15が来た。さっき仲間が転ばされたのを見て学習したのか、さっきよりは勢いがない。じゃあ急所を狙う。人間の急所は中心に集中しているらしい。ジンチュウと呼ばれる鼻の下を人差し指の第二間接をそこへめり込ませた。とっても痛そうだ。可愛そうに。
「お、おいお前ら、一気に全員で畳み掛けるぞ!」
やっと一人ずつじゃあ勝てないと分かったのか15のやつらは一気に全員で来た。人間誰しも持っている超能力で、気孔というものがある。
手のひらをほっぺに近づけると暖かく感じる。これが気孔だ。空手の達人はこれを全身から出して敵がどこから来るかわかるという。俺もそれが出来る。チートじみた能力だ。
八方向から来る敵を感知し、投げ技をしたり、カウンターをとったり、さっき言った急所を狙ったりして、やっとのことで全員倒した。俺は息を思い切りすって、
「すぅーー、気持ちーーーーーーーー!!」
と叫んだ。20のやつらはとてもひいていた。よく見てみると俺と同じ制服を着ている。
「助けてなんて言ったかよ...」
リーダー格のやつがそういうと立ってどこかへ行ってしまった。
「すまねぇ、明石さんは知らない奴に助けられるのが好きじゃないんだ」
後からそいつらに聞くと、リーダーは明石 悠聖と言うらしい。かなりのヤンキーでしょっちゅう生徒指導を受けているらしい。明石の子分らしい男達は、しっかりと礼を言ってくれた。ヤンキーは愛だけは忘れないと親父が言ってたが、本当だった。
「明石 悠聖か、これは」
楽しくなりそうだ。
最初のコメントを投稿しよう!