入部希望!!

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入部希望!!

「あ、ありがとうございました!」 ちょっと大袈裟なぐらい頭を下げたそいつは、真剣な面持ちをして俺に言った。 「僕をあなたの部活に入れてください」 衝撃的な言葉だった。だがすこし考えた後に、ケンカが強いとさっきのいじめてた奴も近づかなくなるだろうというこいつの考えなんだろうと分かった。 「まあ、新入部員は募集中だったし入ってくれた方がありがたい」 怖がられないようにふんわりと笑ってみた。結構警戒心的なのをほどいてくれたようだ。 「あ、ありがとうございます!これからよろしくお願いします!」 「ああ、よろしく」 -幸次郎の家- 「「ご苦労様でした!」」 家に帰ると黒スーツの男達が俺を出迎える。そして俺はそいつらが開けた道を通り、家に入る。すると若頭の須藤 達吉が前から来る。見回りに行くようだ。俺は須藤のことを信頼しているし、須藤も俺のことを信頼してくれてる。 「親父、見回りいってきやす」 「おう」 俺の親父が死んだ今では俺が親父と呼ばれる番だ。須藤の方が年上なので変な感じがする。 「今日も疲れたな」 そんな独り言を言いながら、制服のボタンを二、三個外すと、スマホでゲームを始める。最近はfpsにハマっている。 -夜- 「「お気を付けなすって!」」 夜は俺の散歩の時間だ。同時に見回りの時間でもある。 すこし歩いていくと、河原に着いた。なにやら橋の下で拳と拳のぶつかり合いの音がする。見てみると案の定喧嘩をしていた。15対20ぐらいの配分でやっていた。20の方がやや不利に思える。なぜなら15の方はマッチョがいっぱいいた。さらにどちらのチームも制服を着てるときた。これは 乱入してぇ!!
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