二人目入部希望者!!

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二人目入部希望者!!

「...お前が、組長?」 「だから何回も言ってんだろ?」 俺の部屋で何回もそんなやり取りをしてようやく分かってくれたようだ。 「...俺、昨日喧嘩したやつらから『強いって証明したけりゃ極道でもボコしてきな。そしたら認めてやる』って言われたんだ。だから」 ぎゅうという音が聞こえてくるほど拳を握りしめているのが分かった。ほぞを噛むような思いなのだろう。 「なるほど、でもそれってそいつらの言いなりになってるだけじゃねえか?」 「っ!」 衝撃を受けている明石は同時に、隙を突かれたような顔をしていた。すると明石は静かに言った。 「...そうか...なあ、俺のこと鍛えてくんねぇか?あいつらに負けないぐらい強くなりたいんだ、お前みたいに」 明石の目は真剣そのものだった。悔しさがバネになってアスリートになる者もいれば、芸能人になる者もいる。それがたまたま強い男だっただけの話だ。俺はその望みを叶える最適な場所を知っている。 -次の日 学校- 「ここが『任侠部』か、なんか普通だな」 教室にはいるやいなやケチをつける明石に、白崎はいった。 「まだ、部員はあなたを含めて三人しかいないので、仕方ないです」 なぜこいつは自分から女のような口調で喋るのだろう。もう諦めたのか? 「...さてと!今日から本格的にトレーニングや見回りをしていく!体術なんかも教えるからついてこいよ!」 そのあと明石が『やっぱ極道は違うなぁ』と言って、白崎に俺が極道とバレたのはまた違う話だ。
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