君!

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……… 微妙な空気を消したくて、咄嗟に出た言葉が 「何読んでんの…?」だった… 我ながらユーモアもない言葉が出てしまった… 「……世界の童話集…」 えっ!童話? 彼女が開いてるページを覗いてみると、明らかに俺が思った童話とは違っていた! そこには、活字がぎっしり並び絵など一つもなかった! 「俺、童話=絵本だと思ってた!」 「……ふふっ…童話って凄いんだよ!本来、子供の為に作られてるから、意味が深いの!作品一つ一つが子供達の未来を導いてる感じなんだよ!」 いつもは、控えめに話す彼女が、興奮しながら話す姿が妙に親近感を覚えさせた
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