君!

26/36
前へ
/36ページ
次へ
俺は、少し疲労感を感じながら、ハナが居ると思う図書室に足を運んだ! ガラッ 夕日がさしかかる窓側で、ハナは静かに本を開いてた やっぱり、ハナが解き放つ空気感は、心を落ち着かせてくれる…… 話しかける事なく、俺は一冊の本を手に取りハナの斜め向いの席に座った… ハナも少し目線を動かしたが、すぐに本に目を向けた… 図書室も閉まる時間となり、俺もハナも鞄を持ち図書室を後にした! 「今日は、ごめん……!」 「何が…?」 「………アイツらに屋上、呼び出されたんだろ……」 「…あっ…その事……私、博史くんの事、上手く言ってあげれなかった……博史くん、頑張って色んな事に挑戦してるの分かってるのに……」 ハナが分かってくれてるだけで、十分だと思った… 「……俺、アイツらにハナを利用してるだけだって言った……それしか、その場を抑える言葉が浮かばなくて……」 「……私、利用してもいいと思う……自分が成長する為だったら…だだ悪の事に使ったら、一生許さないけどね(笑)」 正直、ハナは本当に許さないと思ったので、背筋がゾッとした!
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加