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『この部屋で起こった事は全部知っているし、お前が普通のつまらない女だという事も承知している。魔法の呪文を唱えたから、出て来てやったのだ。俺が出てきたからにはもう安心だ。お前を綺麗にしてやろう』
「・・・・どうやって?」
『俺の言う事を聞け。そうすれば綺麗になれる』
「本当?」
『ああ、本当だ』
「良く解らないけど、宜しくお願い致します」
『振った男を、見返してやろうではないか!』
王子は初めて笑った。なんだ、笑うとカッコいいのね。
こうして私と王子様の『綺麗になろう大作戦』が始まった――
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