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  『最低限のブラシ類も無い、折角持っているアイロンも使った事が無いなんて、女子力ゼロだなお前。ゼロどころかマイナスじゃないのか』  ヘアアイロンを一回も使った事が無い私に、辛らつな言葉が飛んできた。彼は何でも知っている。ずっと『見ていた』らしいから。 「うるさい」 『本当の事だろうが、どあほう』  キー! 腹の立つ男!!  含み笑いなんかして、偉そうに!  今に見てらっしゃい!  使った事のない根性を使い、私は残りの背筋百回をやりきった。  今日で一週間だけど・・・・こんなので綺麗になるのかしら?  ただしんどいだけに思える。
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