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『よし。風呂に入って汗を流して来い。スキンケアの時間だ』
何から何まで管理されている。とりあえず疲れたので言い返す気力もなく、言われた通りお風呂に入り、パジャマに着替えて洗い立ての髪を乾かして部屋に戻った。
ドレッサーに座ると、ミラー王子がすかさず一言。『しっかり洗顔はしたか? メイクの残しは肌荒れの原因だぞ』
「しました」
「うん、まあいいだろう。そしたら化粧水から。たっぷり塗るんだ」
「はい」
「少しは上手くなったな」
「どーも」
丁寧に化粧水を肌に浸透させる様子を見ていたミラー王子が珍しく褒めてくれたので、悪い気はしなかった。乳液もしっかり塗って、つるつるもちもちの肌になった。鏡に映すと、前より少し綺麗になった自分が映っていた。
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