1人が本棚に入れています
本棚に追加
「んー……うーん………………(喜:何ぞ不満かえ?)(詩:不満っちゃ不満かな。)(衣:そうかい?)(詩:握りはしっくり来るんだけど………かなり軽い、のかな?)(衣:黒檀って材としては重く堅い方の筈なんだけど……。)(詩:中までみっちり材が詰まってる筈なのに、尺と径、あと密度を考慮すると異様に軽い。)(喜:にしては妙じゃのぉ……先程の羽虫を打った際、しっかりと手応えが返ってきたぞ?)んー……まあいいか。戦利品は……10本セットのスローイングナイフ二つか。サブウェポン代わりに貰っとこ。」
ベルトに取り付けられたスローイングナイフを見て、淡々と腕に巻き付ける。
ベルトからナイフを引き抜いて、投擲する動きを確かめて、静かに頷いた。
「投げものそんな好きじゃないんだけどねぇ。(喜:わえが投げるとあらぬ方向に飛ぶからのぉ……)(衣:そのくせ速度だけは私達と同じだから質が悪い。)(詩:投げものだと手応えがないから。)」
投げて刺さったナイフを回収して、再び東に歩を進めた。
最初のコメントを投稿しよう!