仮想現実の辻斬りガール

scene 2

「さて、と。」
受け取ったパッケージを開けて、ディスクをパソコンに差し込む。
唸りをあげる筐体を見ながら、ヘルメット型のVR機器を取り上げて、軽く埃を払うとパソコンに繋げる。
「久々に使うな、これ。…神経接続(ニューロリンク)、スタート。仮想現実没入開始(ダイブイントゥバーチャルリアリティ)。」
楽な服装に素早く着替えて、機器を頭にかぶる。
ベッドに横たわり、キーワードを口にすると、静かに視界が暗転した。