日常

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日常

あたらしい文具・・・ティーン向け 昼休みや休みの日は女の子が楽しく会話をしていそうなお店で聞き耳を立てつつ食事をする。 その時にメモをしたネタ帳を眺めながら悩んでいると開発部の部長が3ヶ月ほど香港へ出向するとのことで、そのあいだ本店から統括部長が出向してくると言うことだった。 本店の統括部長・・・まさか・・・ 嫌な予感は当たった が コスメブランドと共同開発でOKIの文具シリーズのスティックノリやペンなどとコスメのコラボの企画書を提出した。 沖田部長は仕事に私情を持ち込むような人間では無かったことは幸いだった。 慰謝料の話もしてこない。どうなったのか気にはなるが、私から聞く必要は無い。 それなりの誠意は示したのだから。 沖田はOKIの御曹司だった、それならば彰は社長令嬢の婿ということではないか・・・ 同期で社内で唯一の親友である知子にその話を聞いたときは、最初から私は単なる浮気相手だったのかと気持ちがモヤモヤしたが、新しい企画に没頭していて彰のことはどうでもよくなっていた。 文具の容器にリップやネイルなどを入れるという企画を沖田は全面的にバックアップしてくれる。 仕事の上ではすごく頼りになる。が、それだけだ。 同じ轍は踏まない。 踏みたくない。 「城田、今夜つきあえ」 「わかりました」と、答えるとフロア内の女性陣が色めく。 35歳独身の御曹司、さらにイケメンとくればお近づきになりたい女性は多い。 私はお断りだけど。
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