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「いつも頑張る雫紀がずっと好きだよ。先輩って言われるたびにどうにかこの関係を壊したかった」
そう言うとフワリと私の唇に触れるだけのキスをする。
「千堂……っ」
驚いて目を見開いた私に、千堂は余裕たっぷりの笑みを浮かべた。
「会社では先輩を譲るけど、プライベートは譲らない」
その言葉に、私もつられて笑顔になる。
「なによそれ。千堂……好きだよ」
ようやく言えたその言葉は、少し照れて赤くなった千堂に甘く奪われた。
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