崎谷先生

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「ふん」 「……あの、ごめんなさい……」 大きな息をついた先生に、沙耶は思わず謝っていた。先生方だって、ゴールデンウイーク中に学校に出てこなければならないなんて、きっと面倒なことに違いないのだ。なのに。 「ん? ああ、違う。岡本じゃない。…お前はそんなこと気にしないで、勉強に集中してくれたら良いから」 「…ハイ」 沙耶は返事をして、机の上に教科書と問題集を広げた。先生は、沙耶の為に放課後の時間まで使ってくれるというのだ。
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