15人が本棚に入れています
本棚に追加
/25ページ
お婆さんは、パッと杖を取り出すと楽団の指揮者のように優雅に振った。聞いたことの無い言葉を呟いている。
すると、美咲はキラッキラのまぶしい光に包まれた。
「ちょ、何これ ……まぶしい」
「健闘を祈る。がんばんな……」
美咲はギュッと目を閉じてもまぶしく感じる光に、手で顔を覆った。
どの位時間がたったか、辺りが暗くなり美咲が目を開けるとお婆さんの姿はなかった。
「……えっ?」
美咲はボンヤリとした頭で「今の何だったの?これは夢だよね?」と自分に問いかけたがわかるはずもない。
慌てて窓を閉めるとベッドに潜り込みギュッと目を瞑った。
最初のコメントを投稿しよう!