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石田愛は社内の情報通だった。どこから仕入れてるのかわからないが特に恋愛に関しては取り分け詳しかった。
メールを読むと、
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美咲先輩、おはようございます。可愛い後輩の石田です
(*ノω・*)テヘ
先輩にお聞きしたいことがありメールしました。
二つあります。
一つ目。
先輩が引きこもってると富山から聞きましたよ?
今夜、オンライン女子会します。先輩のご都合が宜しければ参加しませんか?
参加可能でしたら返信お願いいたします。
二つ目。
実は矢嶋さんのことですが……
「え、矢嶋って、あの矢嶋だよね?まさか、何か……」
美咲はそこまで読むと妙な胸騒ぎを感じた。落ち着かずアタフタと動揺するあまり思わずスマホを取り落としてしまった。
「矢嶋のことって、まさか!!け、けっ、結婚したとか……?」
ギャーッッ、嫌ぁぁぁ……
ガツンと何かに頭を打たれたような衝撃を受けた。
落ち着きなさい、美咲!
何を動揺してるの?
こんな日が来ることは覚悟してたじゃない。それが、現実になっただけのことよ。
そんなこと、わかってる。でも……
感情のコントロールがきかず美咲の目からはらはらと涙がこぼれ落ちた。
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