最後の仕事

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最後の仕事

「郵便です」 それは確かに美好の声だった。はっとして急いで玄関を開ける。するとそこには美好が立っていた。 「美好…」 「啓太さん…」 渡って来られた。美好も時空を渡って来られた。目の前に美好が居ることに、心が歓喜で震える。美好は頬を染めて微笑うと、制服のポケットから一通の手紙を取り出した。 「…私の最後の仕事になりました」 そう言って啓太に渡してくれたのは、一通のメッセージ。
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