雨の日のメロディを君と

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その雨は、昼過ぎに突然降り始めた。 そのせいで体育祭の練習は中止になった。 今日は、クラス対抗リレーの練習だったのに…。 別に足が速いわけじゃない。遅いわけでもないけど。 だから、別に走りたいわけじゃない。 でも、リレーには『バトン』というものが存在する。 君と、バトンパスのための練習をする。 その時間が好き。 だって、その時間だけは、彼が、私だけをみて、走ってきてくれる。 ただ、それだけ。
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