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検索アプリを開き、マップと並行して調べ始めた。
◆
「次で降りるから」
そういうと、鈴木はつぶっていた目をゆっくりと開ける。
あからさまにその目はねむそうで、目の下には薄くクマが出来ていた。
「……思ったよりも早いんだな」
「うん、まぁそこまで離れてないからね」
とはいえ、ここに来るまでに1時間はかかっているが。
少し呆れつつ、鈴木の顔を見上げると、銀のプレートがペンダントトップになっているネックレスが少しずれていることに気がついた。
きっと、寝ている時にズレたのだろう。自分の胸元を指さしながら、鈴木を見上げた。息を吸い、いつもよりも大きめの声を意識して言う。
「鈴木、ネックレスずれてる」
「え? あぁ、本当だ」
聞こえたようで、よかった。電車の中はガタンゴトンという音で騒がしく、ただでさえ通りにくい私の声は張り上げないと聞こえない。
鈴木の細長い指がネックレスの紐をひっかけ、ぐいっと元に戻した。それと同時に、蹴上駅へ着いたことを知らせるアナウンスが響く。
「ここ? 」
「うん」
電車から降り、改札へ向かう途中に看板があり、その看板を見て鈴木がボソリと呟いた。
「京都市立動物園近いのか……」
「結構、近いよ。そっち行きたかった? 」
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