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「⋯⋯最初ね、私がお見舞いに行ったのは罪悪感からだったの」
「⋯⋯罪悪感? 」
「うん。事故の日、私たち学校休んだじゃん」
「まぁ、精神的にも参ってたしね」
「そう。で、次の日学校来た時クラスの人が集まってきたの」
「あぁ、そういえば私も集まってきたわ」
「なにか、聞かれた? 」
「なにか? そうね、事故の詳細とか」
「話した? 」
「話したわよ。ある程度は」
あっけらかんと凛ちゃんは答える。
「だって、気になる気持ちは分かるし。やじ馬根性みたいな」
「⋯⋯そっか」
「桜は? 話したの? 」
「⋯⋯話したよ」
「へぇ。まぁ、鈴木は桜と一緒のクラスだったし、質問もすごかったでしょう」
「そうだね、皆結構心配してなくて⋯⋯」
「そうでしょうね」
「え!? 」
「どうかした? 」
凛ちゃんが涼しい顔でコーヒーを飲む。
「今、そうでしょうねって⋯⋯」
「え? だって、一定多数そういう人はいるでしょう? でもって、小学生の頃なんて事故の危険性とか認識してないし」
心配していないという言葉に、少なからず驚いた反応が返ってくると思っていた。
それが裏切られて、もう私はひたすら瞬きを繰り返すしかない。
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