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「罪悪感があったから、お見舞いに行って、最初のうちはいろいろ言われたの」
「いろいろ⋯⋯」
「がり勉とか根暗とか⋯⋯」
「⋯⋯あいつ、わかってはいたけど本当にアホね」
呆れたように凛ちゃんがつぶやく。
「まぁ、うん⋯⋯。で、それでもめげずに通い続けてたんだけど⋯⋯」
「桜もアホね」
⋯⋯暴言はかれた。
苦笑いを浮かべつつ、話を進める。
「そのうちにね、鈴木が私の名前を呼んでくれるようになったの」
その時のことを思い出して、自然と笑みがあふれた。
「すごくうれしくって⋯⋯。でも、クラスでは元々、鈴木にいじめられてたから⋯⋯鈴木がいる時ほどひどくなかったけど、まぁ、嫌な扱いうけて⋯⋯」
おそるおそる凛ちゃんのほうを見ると、眉間にしわを寄せていた。
「⋯⋯続けて」
「でね、次にお見舞いに行ったとき病室で、一瞬嬉しそうな表情を浮かべた鈴木に思っちゃったの。あぁ、元々私が学校に行きたくないと毎日苦しむ原因を作ったのはこいつだ。なら、これは復讐のチャンスだ」
その時の感情を思い出し、底からほの暗い感情がじわじわとあふれ出す。
「鈴木と話してるときに思ったの。あぁ、この人は私に依存しかけてる。今まで仲良かったほとんどの友達が自分のもとに来なくなったから私に執着してるって」
紅茶を一口飲む。
「なら、それなら私に依存させてやればいいって」
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