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「そんな当たり前のことを言ってないでよ! 客は何かしらの”もやもや”を抱えて血迷うようにJKを買うわけだから、客に問題があるのは当たり前なのよ。それを”刺激”するあの子が不吉なのよ」
「どんな子なんですかね」
私はがぜん、興味を持ちました。
「何か深層心理の部分に敵意が…」
という私の言葉を遮るように、
「いまどきもう精神分析とか言ってる人っていないよ! 化石だよ! そんな潜在意識がどうとかそんなことみんなが狂ってる時代には無意味だってば。だから、とにかくあの子を断ることよ。光尾さんが面接したんだから」
主宰女性は事務所の浄化を始めます。
「光尾さんだって充分不吉なんだから」
叱られました。
ですが、私は確かに不吉なのかも知れません。
私はJKにどんな事情があるのか、踏み込んでみることに決めました。
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