83人が本棚に入れています
本棚に追加
キティたんとの面接を済ませます。
もちろん、採用はできないことは決まっていましたが、一応、面接に来た相手に対して一通りの流れを説明するのが礼儀です。
不毛な時間といえばそうですが、私は変わった感性の人間と過ごす時間が好きです。
「では、合否は後日ご連絡します」と伝えると、「●時は学校で、スマホが鳴るとやばいから、今日の夜までにしてくださぁい。それ以降はママがスマホダメっていうんでぇ。箱入り娘なんでぇ」などと、裏声で私に伝えます。
「分かりました。そのようにします」
と伝えます。
40代女性…私の読みが甘かったのです。
この自称JKキティたんは50代男性だったのです。
しかも、”面接の常習”らしく、主宰女性も、「なぜ追い払わなかったの?」と言います。
「あきらか男じゃん」
と主宰女性は言いますが、一応は女性に見えました。
私は仕方なく、キティたんに、「不採用です。ごめんなさい」のメールを送信しました。
ところが、です。
キティたんは、「なんでーーーーー(´;ω;`)」というメールを何度も送ってきます。
私は「すみません。こちらの基準とは…」と送りますが、「治しますぅー。どこですかー」と”基準”について訊いてきます。
私は年齢も性別も違っている、と打ちそうになりますがとどまります。
そして言葉を選んでいると、
「これでもー? ろりっこキティたん児ポ(※児童ポルノの略)です!」
と、男性器のない裸を送信してきました。
男性器は太ももの間に挟んで隠しているようです。
「…ん?」
私はあるものに気が付きました。
最初のコメントを投稿しよう!