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お父さんはとても良い人だ。
困った人は助けてあげる。
いつか、お礼をいいに来た人がいた。
具合の悪い人を救急車を呼んで病院までついて行ってあげたらしい。
お父さんにとっては当然の事だ。
だけど、お金はかさない。
お金は身内でも貸したらいけないらしい。
家はお金持ちじゃない。
普通の家庭だ。
けちな訳では無いけど無駄遣いはしない。
私の洋服も従兄妹のお下がりだ。
だけど、誕生日プレゼントでスカートを買ってもらった。
凄く嬉しかった。
由美ちゃんはお父さんとお母さんの部屋で寝る事になった。
なんか嫌だ。
でもそんな事はいえない。
由美ちゃんはお父さんによく懐いた。
お父さんって呼んでた。
お母さんの事はおばちゃんって呼んでた。
なんか変な感じがする。
由美ちゃんは私の小さくなった洋服を着た。
それから、私の大切なお人形で遊んでる。
お母さんがもう使わないでしょって言うけど、大切なお人形だった。
由美ちゃんは、私の大切な物を横取りする。
だけど、文句はいえない。
由美ちゃんはもともとお父さんが居ないし、お母さんもいなくなってしまった。
可愛そうな子なんだ。
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