#近いのに遠くて届かないもの

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#近いのに遠くて届かないもの

「あの…聞いてもいいかな…」 剣ヶ崎高校を案内する事になった私は思い切ってクラスメイトに声をかけてみた。 すると予想していたイメージとは違って 皆は嬉しそうに私に優しく学校の事を教えてくれる。 剣ヶ崎高校の生徒は、みんな可愛くて優しくて、 悩んでくよくよしてる私がちょっと馬鹿らしくなった。 意外と話せるかもしれない。 まだぎこちないけど、少しでも話せただけで 嬉しくなった。 ふと、自分の机の上に胡瓜が並んでいた。 全く身に覚えが無いし、 虐めとかにしては違和感がある。 「あ、あった」 急に背後から男性の声がして、 ビクッと身を震わせてしまう。 恐る恐る振り向くと、そこには綺麗な顔をした背丈の高めな男の子がいる。 同じクラスの芥田檀一郎くん… 私は気を張ってクラスメイトの名前と顔はある程度覚えようとしていたので、すぐにわかった。 「あ…あの…」 なんとか口に出そうとするが、 なんて声をかけるか迷う。 「ごめん、これ俺のなんだ」 そういって胡瓜を抱えて立ち去ろうとする… 何か、私も何か言わなきゃ! 「…芥田くん…!…だ、大丈夫です。」 なんとも変な日本語が出てしまう。 何が大丈夫なんだろうか、 緊張でどうしたら良いのか目が泳ぐ。 すると、意外そうな顔で彼がこっちを見ていたけれど返事をしてくれた。 「…俺の苗字知ってるんだ…」 そう言われて変だったのかと慌てて喋った。 「違うの、あの、私!!!…みんなの名前とか、覚えなきゃって!!…えっと…」 何を言ってるんだろうか… 途中から恥ずかしくて、だんだん熱くなるせいで、顔が真っ赤なんじゃないかと、頬に手を当てて隠すようにしてしまう。 「はは、別に…じゃあ、俺行くから…城崎さん気をつけて帰ってね」 そう言って教室から出ていく。 あれ?…苗字…覚えててくれたんだ… 普段クールなイメージだった芥田くんが、ちょっとだけ笑っていた… その顔が凄く印象的で、頭から離れなくなる。 なんとなく…嬉しかったのかもしれない。 …… 今日は、剣ヶ崎高校を湊に案内してもらう日だった 実は剣ヶ崎高校に知り合いがいないわけじゃ無い。 単純に、 見た感じ湊は周りとうまく話せないタイプだろうからきっかけ作りがしたかっただけだった。 なんでそこまでしてるのかは、 自分でもよくわからない。 湊のことが好きとか嫌いとかそういうんじゃなくて、ただ…なんとなく気になっていた。 湊の過去に何かあったのか、 実際はそうでもなくて本人が無意識に人を避けてしまう性格なのか… でもはじめて話した時とか、 LINEの会話とか、行動を見る限り、 自分の気持ちを隠し持ってるようなイメージだった。 まぁ、とにかく問題は剣ヶ崎高校の知り合いになるべく合わないようにしたいというところか。 湊に変に気を遣わせたく無いし。 めんどくさくなる。 そんなことを考えながら、 剣ヶ崎高校の正門を眺めていると、 こちらに湊が歩いてきた 「ひ、久しぶり…!」 ぎこちないく、敬語を使わないように 話しかけてきてくれる湊が小さく俺に手を振っていて、はじめてあった時の印象とはイメージが違うので笑ってしまう。 「久しぶり〜、学校楽しい?」 小さく手を振り返すと、湊は嬉しそうに駆け足でこちらに向かってきた。 「うん、楽しいよ!…えっと…」 湊がいろいろ話そうとしてくれるが、 流石に正門は人通りが多いので早く中に入ろうと促す。 みんなが部活をやっているからか、 静かな構内を少し歩く。 何かを考えているのか押し黙る湊に声をかけてみる事にした。 「最近どうなの?」 湊は、ハッとして俺の顔を見ていた。 「えぇ…と…」 目があちこちを泳いでいる。 俺は未だに信用されていないのか… 「んー…なんか気になることでもあったの?」 優しめに聞いてみると、湊は立ち止まって俺をちゃんとみる。 「あの、もしかして…気を遣って雰囲気変えてくれたの?」 意外な言葉だったので、俺も返答に悩む。 確かに湊が苦手だろうなって思ってヘアスタイルとか軽く変えたりしていた。 「だとしたら?」 ちょっと意地悪気味に俺が聞くと、 うーん…と少し悩んで 「大丈夫だと思う…春輝くんなら…別に…煙草はちょっと苦手なんだけど」 と小さな声で言う。 多分自分の事に関して何か言い出そうか迷っていたようだが… また今度聞いてみよう、なんだか嫌な空気になってしまいそうだったので話題を無理に変えることにした。 「そっかそっか、あ!…飼育小屋みたいのがあんじゃんケンコーって何育ててんの?」 俺が飼育小屋に向かって指を刺すと、湊が右左忙しなく何かを探すかのように見回していた。 「なに?…どうしたの?」 すると急に俺の手を取り、物陰に引っ張ってくる。 突然のことだったので湊の力が強いわけじゃないが、ちょっとヨロけた。 物陰に隠れながら、湊が何かを真剣に見つめている 「あのーーー…湊さん?」俺が肩をトントンと指で叩くと「ひぇっ!」なんて声を出す。 失礼かもしれないが、小動物って感じで見ていて面白い。 「ご、ごめんね!」 湊がそうやって謝るよりも気になったのが、 飼育小屋付近をウロウロとしている男だった。 身長は俺と同じくらいで金髪の髪に顔立ちがくっきりしていた…彼は…ハーフとかなんだろうか。 「あの人に何かあるの?」 と俺が言うと「違うの!違うよ!!あの!…あのね??…彼は、芥田檀一郎くんっていう名前でね…!!えっと…」と言ってジタバタしながら頬が赤らむ。 …ん?湊は彼が好きなのだろうか? はじめてみる湊の姿がまた面白くて、 剣ヶ崎高に来るのは悪くなかったなと思った。 湊を無視して、俺が飼育小屋に向かって走り出すと、背中から「ダメーーー!待ってー!!」と、 湊らしからぬ声がするので、楽しくなっていた。 湊の声に気付いて、檀一郎がこちらを振り向く。 彼に近づくと本当に背丈は同じくらいで 目の合う高さに珍しく親しみを感じていた。 「なんで飼育小屋ウロウロしてんの?」 俺がニコニコしながら、檀一郎に近づくと不快そうな顔をしながら「誰?」と俺の質問に全く違う質問で返してくる。 「俺はね、志騎高の2年A組、鷹左右春輝でーす」 と言うと 「俺は剣ヶ崎高校の2年C組…芥田檀一郎」 なんて、しっかり自己紹介してくれた。 ぶっきらぼうだが悪そうな感じはしない。 話されたら話すってタイプなんだろうな。 「2年C組って事は、湊と同じクラスなんだ」 そう言って追いかけきて息が切れてる湊に聞くと、 「えっ?は、はい?!」なんて慌てて答えるが、多分話しはちゃんと聞けてないだろう。 「え?…城崎さんと仲良いの?」 檀一郎は俺と湊を交互に見て不思議そう… というより疑った目を向けていた。 その気持ちは、よくわかるが…ちょっと失礼なやつだなぁなんて思っていると湊が答える。 「友達、なんです…」 小さな声で、俺の後ろに隠れた。 全く隠れる必要はないし、同級生に敬語とは… 「えっと…檀一郎だっけ?タメだし敬語使わないけど〜…湊ってどんな感じ?」 俺が困り顔で聞くと、意外な話題だったのか、 目をちょっと見開いた。 そして、少しだけ考えるような動作の後に、 「わからない」 とひとことだけ言う。 なんとも微妙な返事だったので、この2人は別に接点があるわけじゃないのかと思った。 話題を変えよう… 「あー…そう…てか、なんか探してんの?」 俺が聞くと、檀一郎がハッとするが、すぐ冷たい表情に戻り「関係ない」と言って周りをまた見回しはじめた…出来れば何を探してるのか言って欲しい。 「…バンダナ?かな…ヘアバンド ?」 湊はジェスチャーしながら、自分のおでこの辺りに親指と人差し指で摘むように長方形を描く。 「いつもしてんの?」 「う、うん…」 探し回る檀一郎の横にある園芸スペースに刺さったスコップの上に、らしきものがあるのを確認したので手に取ると… その動作に気づいた檀一郎が「あっ」と一声出した。 「探してるのはこれ?」 俺が満面の笑みでヘアバンド をくるくる指で回す。 「ありがとう、助かる」 割と素直に檀一郎が言って手を伸ばしてくる。 ヘアバンド を渡せってことだろう。 「どうしよっかなぁー」 俺が首を傾げて檀一郎を見ると嫌そうな顔をした。 めんどくさいのだろう。 檀一郎はぶっきらぼうというか…人を寄せ付けないというか…俺みたいなやつが嫌いなんだろうか。 見た目で判断されやすいからまぁ、慣れっこだけど。 でも素直なとこもあるし、 湊となら普通に仲良くなれるきがした。 考えていると ふと、良いことを思い付いた。 「湊!行くぞ!」 そう言って湊の腕を引っ張り、檀一郎から逃げる。 「えぇーーー!?!?」といきなり腕を引っ張られた湊がまたも声を上げていた。 檀一郎は唖然としてたが「ちょ、ちょっと?!」と何かを言っているのが聞こえてくる… が、しかし…急ぎ足で駆け抜けたので 檀一郎の声はどんどん遠くなった。 「ま、まって…はる…春輝くん…」 湊が息も絶え絶えにいうので、 調子に乗りすぎたと反省した。 「もうケンコー案内は、いーや!まるみ屋商店寄ってアイス買って河原いこーよ!…今日天気良かったし、夕方の川綺麗だと思うんだよね〜」 俺が急な提案をすると、湊は困惑しながらも 「う、うん…大丈夫だけど…それは?」 俺の手にあるヘアバンドを指差して湊は困った顔をする。 「いいこと思いついたから、河原で話すね♪」 俺が意地悪そうな声で言うが、 湊は何が何だかわからないといった表情できょとんと俺を見ていた。 … 春輝くんと出会った、まるみ屋商店。 可愛いおばあちゃんが駄菓子などを売っていた。 和菓子から焼きたてのお団子、おもちゃや雑貨、文房具も並んでいたが…まさかアイスまであるなんて、意外と店内を見渡すと広々としていた。 おばあちゃんがたった1人でこの広さで仕事をしているなんて大変だろうな…なんて思う。 アイスを買って河原に来ると、 綺麗な夕暮れが広がっていた。 もうすぐ夏かぁ… そんなに得意な季節では無いけど、 こういう夕暮れを見ると夏も嫌いじゃ無いなって思えた。 ふと、アイスをすでに食べ終わった春輝くんが、 私に話し出す。 「湊、檀一郎くんにこのヘアバンド返しといてよ」 「えっ!?!!」 自分で持ってきておいて、まさか私に返しに行けなんて…「無理だよ」とヘアバンドから身を引くと、無理矢理手にもたされる。 「大丈夫、湊なら返せる!…仲良くなりたいんじゃ無いの?」 突然の春輝くんの言葉に耳を疑った。 仲良くなりたい… というか…ちょっと気になっていただけだった… それだけなのに、… 私なんか気付くような行動しちゃってたのかな? 思い返そうと記憶を辿るが全然浮かんでこない。 「違った?」 春輝くんが首を傾げてくるので首を横に振る。 「なら大丈夫、湊なら出来るよ!動物か…朝早く飼育小屋とかにいんじゃない?」 確かに私が早めに登校すると、 既に檀一郎くんは菜園や飼育小屋で鶏の世話などをしていた…生きもの係なんてあだ名を私は聞いたことがあったぐらいに、いつも1人でそこにいて何かをしているイメージだった。 「やってみようかな…」 ヘアバンドを握りしめながら私が呟くと、背中をポンッと春輝くんが軽く叩いてくれた。 きっかけを作ろうとしてくれたんだ… 檀一郎くんには悪いことをしちゃってるんだけど、 私にはこういうことが無い限りクラスが一緒でも話すことなんて無いかもしれない。 「応援してんね」 お団子のヒーローだと思っていたけど、 私に手を差し伸べてくれた春輝くんが 夕焼けの暖かい光に照らされて 私には優しい王様に見えた。 ちょっと横暴なんだけど、 私みたいな平民のこと、考えてくれて… 「ありがとう」 私が笑うと、凄い嬉しそうだった。 はじめて会った時はダメ出しばっかりだったけど、 不思議と今日は上手く話せてる気がする。 自宅に帰ってヘアバンド を洗濯機にかける。 ちょっと泥がついていたし、 明日返したいから乾燥機にかけて 大丈夫だよね。 「よし!」と洗濯機に声をかける。 自分の洗濯物と一緒は申し訳ないから、 ヘアバンドのみで洗濯機を回して 早く起きるために私は眠りについた。 … 朝の5時… アラームの音がする。 頭がクラクラしていた。 洗濯機を見ると、ちゃんとヘアバンドは洗濯済みでホカホカに乾いていた。 「んーーーー、眠い…」 ヘアバンド 片手に目を擦る。 でも春輝くんがせっかく作ってくれたチャンスだから、行かないと… なるべく丁寧に扱おうと帰り道買ったジップロックに丁寧にヘアバンド をしまう。 朝ごはんを軽く済ませて 朝6時… いつもなら絶対出ない時間に学校へ向かう。 「いないかもしれないなぁ…」 急に弱気になりながら飼育小屋付近に来ると目の前に出てきた人にぶつかってしまう。 「っ!…ご、ごめんなさい!」 「ご、ごめん!」 同時に喋り出してしまい、ハッと私が見上げると… 「芥田くん…?」 「城崎さん?」 2人してまた同時に言葉を発してしまう。 「びっくりした…こんな時間に」 芥田くんは同時に話してしまったのが少し面白かったのか、口元が緩みながら声をかけてくれた。 確かに普通なら生徒は誰もいないだろうし、 びっくりさせてしまって申し訳なくなる。 「あの…訳があってね」 私が、バックからヘアバンド を取り出して芥田くんに渡す。 「あ!俺の…!…なんだっけ…鷹左右…春輝?だっけ…持って行っちゃうから困ってた…なんで城崎さんが返しに?」 確かに疑問に思うところだろう、 正直に話してしまいたいが… そんなこと私には難易度が高すぎて口籠る。 「まぁ、あの性格だし…押し付けられたの?」 違うと言いたいのに弁解ができない。 私こんな上手く話せなかったかな… 「ありがとう…ん?なんかいい匂いする」 不意にヘアバンドをつけながら、 芥田くんが口にした。 「…あ、ごめんなさい…柔軟剤かな…」 私が慌てていたが、 それを気にせずに芥田くんが話し出す。 「へぇ、普段動物飼育したり野菜育ててるから…俺結構土臭いと思うんだよね」 と自分の服の匂いを気にしているようだった。 「そんなことないよ」と言おうとすると、 芥田くんの後ろに、 思わぬ人物が物陰から現れて言葉が止まってしまった。 「匂いが気になるんだー?じゃあファブリーズしてあげるね♬」 シュッシュッと軽快な音で芥田くんに霧吹きがかかる… 「うわっ!でた!」 まるでお化けみたいに、春輝くんに対して嫌がる芥田くんだったが私は心の中でホッとしていた。 「もっと浴びる?」 「いらない!」 芥田くんが逃げようとするのを、ひたすら追い回してる春輝くんの姿が面白くて、ついつい笑っていた。 「なんでよーーー、動物もファブる?」 「やめろ!俺だけでいい!てか学校違うよな、なんでいんの」 「俺だけ?…ふーん…檀一郎には、かけていーんだ?…まぁ、いーじゃん、細かいこと気にすんなって」 春輝くんは、そう言って楽しそうに笑いながら芥田くんじゃなくて私と目があった。 …もしかして… 私の心配をして、来てくれたの? やっぱり不思議な人だなって思うけど、 悪い人じゃないのは確かだった。 「あー…もう、時間とられた…動物の世話まだ残ってんのに」 芥田くんがため息をつくと、 春輝くんが私の肩に手を当てて、トンッと押す。 「まだ時間あるし、湊もいるよー?3人でやろ」 いきなりの提案に私は「え?!」となった。 動物の世話とか菜園とかやったことないけど… 「城崎さんは、ともかく…春輝だっけ?あんたは嫌だ」 どうやら動物にも菜園にも触らせたくないようだ。 「そーかー、めちゃくちゃ動物と意思疎通してるんだけどな〜残念だな〜」 なんてオーバーに言いながら「またくるねー」と言って手を振っている。 「来なくていい」 やはり、芥田くんは春輝くんを嫌がっていた。 …どうやったら悪い人じゃないことが伝わるんだろう…そんなことを考えていたが、 ふと2人っきりになってしまったことに気付き、 私はどうやって切り出すか悩んでいた。 すると芥田くんは深いため息をついた… 「はぁ……嫌だったら教室先にいって…」 「や、やる!!!」 きっと、春輝くんがくれた仲良くなるためのチャンスなのかもしれない! そう思ったらやらずにはいられなくてつい「やる!」と乗り出てしまった。 「そ…そう?」 私の声に一瞬圧倒されたのか驚いていたが、 朝のホームルーム前までは簡単な手伝いをさせてくれた。 服を汚すからとジャージまで貸してくれて、 ぶかぶかだったが、有り難く制服の上に羽織らせてもらった。 野菜の話や動物の話をする芥田くんは、 いつもと違って、話しやすかったしちょっと距離が縮んだように感じた。 泥だらけで眠たいホームルームの時間、 LINE画面をちょっとだけ操作する。 『今日は、ありがとう』 と私が春輝くんに送ると、 すぐに既読がついて、 「なんの話〜?」 なんて返事が来た。 なんとなく春輝くんのことがわかってきて 笑みが溢れてしまう。 いつか春輝くんも芥田くんと仲良くなる日が来るかな… そんなことを思ってると、芥田くんと目が合う。 私がニコニコしてたのを見ていたんだろう。 芥田くんが口をおさえている。 恥ずかしい… …… 私が誰かの力になれることもあるのかな? まだまだ役不足だけど、 いつか役に立てたらいいな… もうすぐ夏が来る、 今年の夏は、どんな夏休みになるのかな。 期待に胸を膨らませて。 私の日常は、 ちょっとずつ色づき始めた。 END …… 皆様どうもこんにちはーーーー! 神条めばるです! ずーーーーっと眠らせてしまっていた、 湊の話の続きがやっと出来ました! 湊ちゃん可愛いですよね。 春輝的には、もう大丈夫かなって実はこの話でなっちゃってます。 彼女は自分で歩けるだろう。 俺がいなくても、 きっと誰かと話していける。 檀一郎を見て、剣ヶ崎高校の雰囲気を見て、 湊とLINEをしてみたり。 そんな中で、突き放している訳ではなく、 きっかけはもう自分でも知らないうちに、 たくさんやってくるから。 湊なら大丈夫だ。 そうやって思っています。 こっからは逆に檀一郎くんとの話に なっていきます。 ギャグ要素満点な感じでしたが、 檀一郎くんとの話はどうなるのか…!!! 中々に面白い2人に仕上がるかなぁと思っていたりします。 シキケンの生徒さんみんないろいろ抱えてる人が多いから共感したり、 助けあったり、いろんな繋がり方で 友達になれて楽しいです!! まだまだ、いろんなストーリーが待っているので… たまにはこういう可愛い話も書いていけたら良いなぁなんて思ってます! 短いのですが、また次回いろいろ語れたら良いなぁ〜 ではでは、また、次をお楽しみに!!!
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