青い鳥

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しかし、来るのが小汚い鳥ばかりだ。 糞を巻きりらして帰っていく。 私は箒で鳥たちを追い払った。 数日後、またゴミ捨て場でなりの部屋の奥さんにあった。 「この前はアドバイスありがとうございまいた。 ベランダにリンゴを置くようになってから、小鳥たちがより来てくれるようになりましたよ。 朝も小鳥のさえずりもきこえて、気持ちいい朝を迎えられるようになりました。それに、なんだかここ最近運もいいみたいで。夫の仕事が見つかったんです。」 私は腹が立った。 なんで隣の家には運がよくなる鳥が来るのにうちには来ないのか。 早速家に帰り、ベランダに高級なリンゴを並べた。 それからしばらくすると、ベランダにまた小汚い鳥が来た。 私は「うるさい鳥だね、お前にやる餌じゃないんだよ」といって、箒で鳥をはたいた。 鳥はよろめきながら飛び去った。 それから鳥はこなくなった。 数日後、家のチャイムがなりドアを開けると隣の部屋の奥さんがいた。 「実は、急に引っ越すことになったんです。 夫の仕事かうまく行きだして、ここだと何かと不便になってしまって。 親切にしていただいてたのにさみしくなります。」 右手を見ると、鳥かごを持っていた。 「あ、これがこの前話していた幸運を運んでくれる小鳥です。 先日、小鳥が大怪我をしてうちにやってきて、病院につ入れて言ったらもう飛べないって言われまして。 あまりにかわいそうだからうちで育てることにしたんです。 この子も懐いてくれているのでよかったです。」 そう言ってこのマンションからを出て行った。
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