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「もう、最高です。ここにる間に念願だった子どもができました。
本当にありがとうございました。あなたのおかげです!」
「いえ、私は何もしていませんよ。それはよかったですね。
それではお元気で。」
そう言ってドアを閉めた。
「このひともか…」私はつぶやいた。
このアパートを退去する人たちは、何かしら幸運を掴んで出ていく。
こうも続くと私も風水に興味がでてきた。
早速購入した風水の専門書を読むと、やはりこのアパートは何から何まで条件がよかった。
しかし、完璧とはいかないようだ。
私はため息をついた。
「はあ。もったいない。
西の上の方角に邪気を吸い込む人形を置けば完璧なのに。」
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